カブトムシ飼育の流れ

基本的にカブトムシ飼育の流れに関しては国産、外国産どちらも変わりません。

産卵させずに成虫を飼育するだけであれば最低限

飼育を始めるにあたって最低限必要な道具が分からない、という方向けの記事になります。とりあえずは成虫を飼育する事だけに焦点を当ててみます。 ...

こちらで紹介してる道具を用意してもらい寿命を全うするまでゼリーを与えるだけなので省略させていただきます。

ブリードを目的とした場合は基本的に成虫ペアを用意します。入手したペアがきちんとゼリーを食べているのを確認し、食べ始めて1カ月程度経過したらペアリング(交尾)させます。幼虫を購入した場合はその限りではありません

写真の個体は小型ですが、極端に大型の個体を羽化させるのならともかく、種親が小型でも大型の個体は十分羽化しますので購入資金を安く済ませようと思ったら小型の個体で大丈夫です。ただし、野外品の場合は♀だけでも産卵することがあります。

ペアリングが終了したら産卵セットに♀だけを投入します

産卵セットに必要な道具は

成虫飼育に必要な道具は で紹介したと思いますが、今回はそこから産卵させる為に必要な道具の紹介です 基本的にはケース...

こちらの記事で紹介しています。

産卵セットを組んで国産カブトなら2週間程度で割り出すと孵化してる幼虫もいると思います。外国産の場合は産卵セットに投入してから1カ月程度して割り出すと早いものだと孵化している幼虫もいると思います。幼虫で回収した場合は1カ月程度で♀を産卵セットから出し、それから2週間ほど放置してから割り出せば幼虫で回収できる可能性は上がると思います。

幼虫飼育に必要な道具は

ここでは幼虫を飼育することを目標とした道具を紹介します クワガタ、カブトムシに限らず幼虫飼育においては大きくするのであれば&...

こちらの記事で紹介しています

また、数多く採りたい場合や幼虫の数を把握・コントロールしたい場合は投入から2~3週間程度で割り出して卵を孵化するまで管理する必要があります。

その場合はプリンカップにマットを詰めて側面に穴を掘り、そこに卵を落としこんでそこにマットを被せてあげれば大丈夫です。

孵化した幼虫はしばらくそのままプリンカップで管理し、2令になったら多頭飼育で構いませんのでボトルなどの少し大きめの容器で管理します。

2令になると初令より頭や身体が大きくなります。

そして3令になったら種類に応じて大きな容器での単独飼育に切り替えます。

3令になると2令より更に大きくなり、♂♀の判断も出来るようになります。ここでどれだけ大きくできるかが成虫になった時の大きさを左右するので出来るだけ大きくしましょう。

ヘラクレスなどの大型を越えるような大型種の♂であれば大ケース、100mm程度であれば小ケース、50mm程度の小型種であれば800 ~1400ccのボトルが目安です。♀であれば大ケースに2、3頭まとめ飼いしても問題はありません。

種類によりますが2,3カ月おきにマット交換を繰り返し孵化から早い種類であれば半年程度、大体は1年~1年半ほどたつと蛹になるための部屋、蛹室を作り始めます

国産カブトは垂直に蛹室を作りますが、外国産のほとんどは横向きに蛹室を作ります。写真はヘラクレスが 蛹室を作ったのを確認して上からマットを除けいったものです 。

蛹室を作ってすぐに蛹になるわけではなく、しばらくは幼虫の姿のままでいます。そして蛹になる準備が整ってくると

前蛹(ぜんよう)と呼ばれる状態になります。口や脚が固まって動かせなくなり、お尻にはシワがよっています。この状態になると体内をドロドロの液体に変換して蛹になった時の形を作る準備をしているので非常にデリケートです。大きな衝撃を与えてしまうと死んでしまいますので基本的には触らないでください。万が一、蛹室の状態が悪く人工蛹室へ移動させる必要がある際には衝撃を与えないように慎重に扱ってください。

そして蛹になる準備が完全に整ってくると

蛹になります。この状態になると今度は体内のドロドロの体液を少しずつ固めていって外骨格や内臓を作っていきます。この状態でもデリケートな状態なのは変わらず、衝撃を与えると死んでしまったり、正常に羽化できずに羽化不全になってしまうので必要がない限り触らないようにしましょう。

そして蛹になって1カ月~2カ月経つと

ついに羽化してきます。ただし、この状態でもまだ内臓等は固まってなく衝撃を与えると死んでしまうような本当にデリケートな状態です。羽化したのが嬉しくつい触りたくなってしまい結果的にせっかく羽化した個体が死んでしまったという話は良く聞きますので触りたい気持ちは分かりますが、ぐっと我慢しましょう。

羽化してから時間がたつと

白かった翅が黒くなり徐々に固まっていきます。ある程度固まるまで1カ月くらいかかりますので触るのは最低でも 1カ月我慢しましょう。ゼリーを食べ始めるまで大型種だと2カ月以上 くらいかかりますのでその間はあまり触らずにしっかり休眠させましょう。ゼリーを食べれる状態になると自分で地上に出てきたり(自力ハッチ)人工蛹室に入れていた場合は人工蛹室をグチャグチャにしますのでそうなったら成虫管理用のケースに移しゼリーを与えましょう。

基本的な休眠期間は1~2カ月程度ですが、例外的にヒナカブト系やゴホンヅノカブト系は半年程度の休眠期間がありますので注意してください。

スポンサーリンク
スポンサーリンク
スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク
スポンサーリンク