カブト系の中で最も飼育者数が多いのがヘラクレス系だと思います。
ヘラクレス・ヘラクレスを筆頭に

ヘラクレス・リッキー

ヘラクレス・セプテントリオナリス

ヘラクレス・レイディ

ヘラクレス・パスコアリ

またこのほかにもオキシデンタリス、モリシマイ、タカクワイ、ブリュゼニ、トリニダーデンシス、トゥクストラエンシス、エクアトリアヌスがいます。
入手方法としてはヘラクレス系は極端に野外品の入手が少ないためほとんどがブリード品を購入することになると思います。近年、野外品の入荷があるのはオキシデンタリス、リッキー、エクアトリアヌスがメインですがいずれも野外品は高価です。
産卵セットはカブトのオーソドックスな産卵セットで大丈夫ですが、使用するケースは♀のサイズが大きいので大ケースを使いましょう。
産卵数は比較的多産で多い個体は100個ほど産卵する個体もいます。ただし、それだけの数を産んでも全部孵化することはありません。
幼虫飼育にかかる期間はモリシマイなどの短い種で1年程度、多くは1年半ほどはかかります。
幼虫の最大体重は100g以上になる種類が多く、数多くの血統が生み出されているヘラクレス・ヘラクレスにおいては150gを越える大型血統も存在します。そのため飼育ケースは♂は大ケースでの飼育を強くオススメします。
飼育難易度自体はパスコアリについてはやや体重が乗りにくく3令中期でも死んでしまう個体もいるのでややデリケートな印象を受けますが、その他の種はさほど癖もなく飼育しやすいです。
ただし、♂♀で羽化ズレしてしまう傾向が強く同腹で累代を続けていくためには
・極端な大型化は捨てて♂♀を同じケースで飼育する
・♂の飼育温度を高め、♀を低めで飼育する
・数多く産卵させて、最初の方に孵化した♂と最後の方に孵化した♀を掛け合わせる予定で飼育計画を立てる
等の対策が必要です。