クワガタ飼育の流れ

クワガタの場合は種類によって産卵のさせ方、幼虫飼育の方法、飼育温度が結構変わります。

産卵をさせずに成虫だけを飼育する場合は

飼育を始めるにあたって最低限必要な道具が分からない、という方向けの記事になります。とりあえずは成虫を飼育する事だけに焦点を当ててみます。 ...

こちらで紹介してる道具を用意してもらい寿命を全うするまでゼリーを与えるだけなので省略させていただきます。

ただし一部の種類、入手しやすい種類であればミヤマクワガタ系などは18℃くらいの低温環境での飼育が必要ですので必ず事前に下調べしてください。

ブリードを目的とした場合は基本的に成虫ペアを用意します。入手したペアがきちんとゼリーを食べているのを確認し、最低限1カ月~2カ月ほどはゼリーを食べさせてからペアリング(交尾)させます。幼虫を購入した場合はその限りではありません

ただし、カブトムシに比べて長命な種類も多くゼリーを食べ始めて1カ月経ったから、といってすぐにペアリングさせると産卵数が極端に少なかったり♂が♀を交尾相手として認識できず敵と判断して殺してしまうことがあります。

フタマタクワガタ系はゼリーを食べ始めて 1カ月程度、 ヒラタクワガタ系は半年程度、 オオクワガタ系は餌を食べ始めた年はペアリングさせずに越冬させて翌年にペアリングさせた方が♀殺しが減り、産卵数も多いと言われています。

ペアリングが終了したら♀だけを産卵セットに投入します

産卵セットに必要な道具は

成虫飼育に必要な道具は で紹介したと思いますが、今回はそこから産卵させる為に必要な道具の紹介です 基本的にはケース...

こちらの記事で紹介しています。ただし、種類によって産卵方法は違うため産卵させる種類がマット産みなのか材産みなのかカワラ菌糸に産むのか前もって調べて準備しましょう。

大まかに

オオクワガタ系

フタマタクワガタ系

シカクワガタ系

ホソアカクワガタ系の多くは材産み種。

ヒラタクワガタ系は材でもマットでもどちらでも産みます。

ツヤクワガタ系

ミヤマクワガタ系はマット産み種になります。

また、特殊な例として

オウゴンオニクワガタ系

レギウスやタランドゥスなどはレイシ材やカワラ材といった特殊な材を使って産卵させます。

クワガタの場合の多くは小ケースで組むことが多く、産卵していると

マットに埋め込んでいる材が削られているのが見えたり

ケースの底面に産卵された卵が見えたり、なんなら孵化した幼虫が見えたりします。クワガタの♀は産卵に必要なエネルギーを維持するために孵化した幼虫を食べてしまう事があるのである程度、卵が見えるか幼虫が見えるようになった時点で♀を取り出した方が良いです。

♀を取り出した後は 幼虫がある程度大きくなるまで、2令中期ぐらいまで放置してから個別に菌糸ビンやマットを詰めたボトルに移して飼育します。

基本的に菌糸ビンに入れたほうがマットに比べて短期間で大きく育つので可能な限り菌糸ビンで飼育したほうが良いのですが、菌糸飼育が向いている種類やマットで飼育できない種類がいますので注意してください。逆にオウゴンオニ系やレギウス、タランドゥスと言った一部の種類を除けば大きさをさほど気にしないのであればほとんどの種類はマットで羽化させる事が可能ですのでお金をあまりかけたくない方や飼育環境や体質の関係で菌糸ビンで飼育出来ない方はマットで飼育するといいでしょう。

種類にもよりますが、スマトラオオヒラタやパラワンオオヒラタなどの大型種だと3カ月の間隔で2回ほどの菌糸交換をへて蛹になります

クワガタの場合はボトルで飼育するため蛹室がどこかしら見えるケースほとんどです。観察しやすいのですが、蛹はデリケートなので可能な限り触らないようにしましょう。ただし、菌糸で飼育していくと前蛹や蛹~羽化する前に菌糸がドロドロになってしまう事があります。その場合は人工蛹室に移さないと正常に羽化できず羽化不全になってしまう可能性は高くなってしまいます。

クワガタはカブトムシに比べて比較的短期間で蛹から羽化します。おおよそ1カ月弱で羽化します。

羽化したてはまだ内臓が固まってなく非常にデリケートで衝撃を与えると死んでしまう確率が上がります。特にノコギリクワガタ系は特に羽化したばかりは衝撃に弱いですので触るのは1カ月は我慢しましょう。

羽化後は種類によりますが1カ月~2カ月程度休眠してからゼリーを食べ始める個体が多いですので自分で蛹室を脱出(自力ハッチ)して地上を徘徊したり、人工蛹室から出て動き回っているのを見つけたらゼリーを与えてみましょう。

ただし、一部の種類は半年程度の休眠期間があったり、ミヤマクワガタ系は羽化した時期によってその年の夏に活動するものや翌年の夏ごろに活動する個体に分かれる場合がありますので注意してください。

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