ヒラタ系の飼育

一口にヒラタ、と言ってもメジャーなスマトラオオヒラタやパラワンオオヒラタと言った100mmを越える大型種から50mm程度のタウルスまで幅広く、そして広範囲に生息しています。

外国産クワガタの入門種としてもオススメでベテランブリーダーにも非常に人気があります

スマトラオオヒラタ

パラワンオオヒラタ

アルキデスヒラタ

ダイオウヒラタ

いずれもおそらく一度は聞いた事のある名前ではないでしょうか。

ヒラタは非常に広範囲に生息していてそれぞれの種類で亜種が複数存在するのですが、亜種差以上に地域差が激しく同じ亜種でも生息している島や地域が違えば見た目が大きく違います。たとえば、インペリアリスオオヒラタで言えば

こちらはボアク島(マリンドッケ島)産

そしてこちらはルソン島産

どちらも同じインペリアリスオオヒラタですが、生息している島が違うとこんなに見た目が違います。さらに言えば、ルソン島のインペリアリスオオヒラタは生息している地域によっては最大内歯の位置が変動します。これはスマトラ島のスマトラオオヒラタでも同様です。

入手方法としては多くの種類で年間を通して野外品が入荷しており、またスマトラやパラワンに関してはブリード品も非常に多く流通しており野外品、ブリード品共に入手しやすくなっています。

産卵方法としてはマットをしっかり固めことによりマットだけでも産卵させる事ができます

ただ、個体によってはマットだけでは産卵しない個体もいますので試しに3週間ほどマットのみで産卵セットを組んでみて、それで産卵が確認できなければ材を埋め込んでみるといいでしょう。

飼育方法としてはマットでも菌糸でも飼育できますが、短期間かつ大型で羽化させる事が出来る菌糸で飼育することをオススメします。大型種で♂で10~12カ月ほどで羽化することが多く、3カ月ほどで菌糸を交換し800cc~3000cc~3000ccと菌糸3本を使って羽化させることが多いようです。

羽化ズレに関しては♀が♂の半分程度で羽化するのでどうしても羽化ズレは発生する傾向にあります。

ヒラタ系の飼育で気をつけて頂きたいのがペアリングの際に♂が♀を攻撃して殺してしまう♀殺しです。防ぐためには♂のアゴを縛ってしまうのが有効です。その点を除けば特に癖もなく初心者でも飼育しやすいです

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