人工蛹室の作り方

ここでは人工蛹室の作り方を説明します。

飼育をしていくとどうしても人工蛹室に移す必要がある場面が出てきます。必要なケースとして

・菌糸で飼育して蛹室を作ったあとに菌糸が劣化してドロドロになってしまう

・蛹室が小さくてケース横面に大きな窓が出来ている。もしくは蛹室が底に接し過ぎて底面に大きな窓が出来ている

・蛹室内にキノコが生えてくる

上記のケースが多いと思います。いずれもそのまま放置しておけば羽化不全になってしまう可能性がぐっと上がってしまいます。

写真の状態はまだドロドロではありませんが、菌糸が劣化して水分がにじみ出ています この状態では羽化までに蛹室内がドロドロになってしまう事が多いです。出来るだけ自然の蛹室で羽化させた方が良いのですが、 羽化直前でドロドロになって移動させるよりも蛹になって2週間ほど経ったときに移動させる方がリスクが少ない気がします。

また、まれに蛹室を作らず

地上で前蛹になってしまう事がありその場合は人工蛹室に移さないと羽化不全になってしまう確率がぐっと上がってしまいます。

人工蛹室を作るにあたって必要なのは

ホームセンターなどで売っている園芸用の吸水スポンジ (通称オアシス)と

加工するためのスプーン。この2つがあれば人工蛹室は作れてしまいます。

先ずはオアシスに加水します。水分量的には全体的にしっとりするくらいが良いと思います。 そして大まかな形を軽く下書きします

下書きは「こんな感じで削るよ」くらいの本当にざっくりで大丈夫です。ただし、横幅に関してはある程度目星をつけてください。目安としては前蛹の幅、もしくは蛹の幅より少しだけ大きめくらいです。

下書きした形にスプーンを使って削っていきます

削り方としては横幅は前蛹、もしくは蛹の幅より少しだけ広め。お尻側は深目に削り頭側に向かって緩やかに傾斜をつけていきます。縦方向は羽化時にずり上がりながら羽化するため広めに作った方がいいと思います。

このままでは削った後が凸凹しているので水で流しながら指を使って慣らしてしていきます。

そして余分な水分をティッシュやキッチンペーパーで吸い取っていきます

目安としては全体がしっとりするくらいで大丈夫です。

出来上がったのがこちらです

あとは前蛹か蛹を慎重に移して使用できます

スポンサーリンク
スポンサーリンク
スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク
スポンサーリンク