野外品を買うべきか、飼育品を買うべきか

生体を買おうとした時に野外品を買うべきか飼育品を買うべきか悩むと思います。そこでここでは野外品、飼育品のメリット・デメリットを解説していきます

野外品のメリット

・ペアでなくても♀単独でも産卵することが多い

・種類によっては飼育品より野外品の方が大きい

野外品のデメリット

・野外で既にある程度、産卵しているのか飼育品に比べて産卵数が少なめ

・いつ羽化したのか分からないので寿命が分からない。

野外品の一番のメリットは♀単独で購入しても産卵することが多いことです。これは現地で交尾が済んでエサ場や産卵場所を求めて活動している時に現地のキャッチャーに捕まるためでペアで買うより安く買う事が出来ます。もちろん見交尾で産まない♀もいますのでペア買う事に越したことはありませんが。

一方、野外品を買う上で最もデメリットと言えるのはやはり寿命が分からない事でしょう。1年生きるかもしれませんし、1カ月程度で死んでしまうかもしれません。極端な例ではありますが、

こちらはインペリアリスツヤクワガタと言うのですが、届いた当日は何も問題なく経験上3カ月は確実に生きると思っていましたが、

その翌日には死んでしまいました。原因は寿命なのかそれとも輸送中の衝撃やストレスによるショック死なのかは分かりませんが、飼育品に比べて野外品の方がこういった突然死は多いです。たとえ100円で買おうが1万円で買おうがどんな個体でも起こります。ショップ側も見るからに寿命が短そうな個体は販売しませんからプロであっても予測は出来ません。

そういった事を考えれば出来れば飼育品を購入したいと思うでしょうが、種類によってはブリード方法が確立されず飼育品の成虫が出回らず野外品を買うしかない種類もいます。

上の写真のインペリアリスツヤクワガタもブリード方法が確立されていないため飼育品が出回らない種類ですが個人的には

こちらのフェイスタメルシワバネクワガタがブリードがほぼ不可能の代表格だと思います。当HP管理人もなんとか攻略しようとしてますが、産卵まではさせれるのですが幼虫飼育がどうにもなりません。

一見、デメリットが目立つ野外品ですが、産卵においては野外品だと♀が現地でどんな♂と交尾しているか分からず、まれにビックリするような個体が羽化することがあり非常にロマンがあります。ですのでペアで購入したとしても♂はあくまで保険としてあえてペアリング(交尾)させずに♀だけ産卵セットに入れてしまう方も多いです。当HP管理人も野外品を購入した場合は極力ペアリングさせずに持ち腹で産卵させるようにしてます。

一方、飼育品のメリットですが

・羽化時期がはっきりしているのでおおよその寿命が予測できる

・野外品に比べて産卵数が多い

飼育品のデメリットは

・産卵には必ずペアリング(交尾)をさせる必要がある

・幼虫から成虫になるまで時間がかかり、産卵が出来るようになるまでは更に時間がかかる

飼育品のメリットはやはり羽化時期がはっきりしているために寿命がおおよそ予測できる事でしょうか。飼育していく上でこれほど安心できる事はありません。もちろん野外品に比べて少ないですが、突然死してしまう個体もいるので3~5年生きると言われているオオクワガタであってもその通り生きる個体ばかりではないです。

飼育品のデメリットとしては野外品とは違い産卵に際しては必ずペアリング(交尾)が必要です。その際に♀殺しなどの事故も発生することもしばしば。

また、ある意味最大のデメリットかもしれませんが、幼虫から成虫が羽化するまでどうしても時間がかかることです。また、羽化してすぐは活動せずに身体が出来上がるまで休眠してますので産卵させるには更に時間がかかります。

短い種でも幼虫が孵化して羽化するまで4~5カ月、産卵させるまでと考えると半年ほど。長い種類だと有名なのがゾウカブト系ですがこちらの

アクティオンゾウカブトは幼虫期間が2年ほどあります。羽化してから産卵可能まで考えると2年半近く掛かります。更に同じゾウカブトの仲間でもラミレスゾウカブトは4年ほどかかるという話も。

そいった種類は時間がかかりますが、ほかの種類と比較にならないほど巨大な幼虫を長い期間見ることができ、羽化した時の嬉しさはひとしおです

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